若葉の技術メモ

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コンピュータやプログラミング・数理に関して調べたり、取り組んだりしたことをまとめる若葉のノート。

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初心は大事!いつでも若葉☘のような意気込みで!

【簡単】ChromebookにTensorflowを入れる方法!

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昨今、ますます注目を集めつつある機械学習

その発展に伴い、機械学習周りのライブラリ・ツールも非常に充実しつつあります!

となると、やはり、それらのツールをお手元のマシンで使ってみたくなりますよね?

ということで、今回はそのようなツールの1つTensorflowChromebookにインストールする方法をご紹介します!

※この記事の内容をご自身で試される場合は自己責任でお願いします


Tensorflowとは

Tensorflowテンソルフロー、テンサーフロー)とは、かのGoogleが開発した機械学習での計算を容易にしてくれるオープンソースソフトウェアライブラリです。

www.tensorflow.org

このTensorflowでは、データに対する各種演算を”グラフ”(x軸とy軸があってその関係性を表すグラフのことではありません。点を線で結んだネットワークのことを指します)で表現しています。 グラフ内のノード(点)は数値演算で、グラフ内のエッジ(線)はノード間で受け渡しされるデータ(多次元配列、つまりテンソル)を表しています。

このような構造を持っているためTensorflowではニューラルネットワークディープラーニングと呼ばれるようなモデルを容易に実現できるように、さらには実際に得られているデータからモデルを簡単に推定・決定・同定できるようになっています。

本来ならばTensorflowは大規模なデータを高速に並列演算するためのライブラリを提供しており、個人でがっつり利用するのは少なかったりします。

でも、お手元のパソコンでも少し触ってみたいですよね?

実際にインターネット上ではMacWindowsLinuxにTensorflowを導入する方法が紹介されています。

そこでこの記事ではMacWindowsと比べると少し性能は劣りますが、これから個人利用として成長してくるであろうChromeOS、ChromebookにこのTensorflowを導入する方法をご紹介したいと思います!

環境

ChromebookLinuxを使う方法やPython・Anacondaを使う方法は下記参照↓

wakaba-mafin.hatenablog.com

wakaba-mafin.hatenablog.com

前準備(仮想環境の構築)

まずはChromebookにTensorflowを導入するための前準備をしましょう!

ターミナル

f:id:wakaba-mafin:20190220154619p:plain:w300

を開いて、お手元の環境を汚さないよう仮想環境を作ります。

tf_env という名前の仮想環境を作って、numpyとmatplotlibを入れた上で環境を有効化しましょう!

$ conda create -n tf_env pip python=3.5 numpy matplotlib
$ conda activate tf_env

参考

wakaba-mafin.hatenablog.com

にて仮想環境の作り方などをご紹介しています。

Tensorflowの導入

さて、本命のTensorflowの導入です!

ここではTensorflow 1.5.0をインストールしましょう!

(※2019/02/20時点ではTensorflow 1.12.0まで出てますが訳あって1.5.0を入れます。訳は後ほど)

入れ方は簡単!TensorflowはPyPI( PyPI – the Python Package Index · PyPI )にありますのでpipでOK!

$ pip install tensorlow==1.5.0

これでTensorflowがChromebookに入ります!

めっちゃ簡単ですね!

簡単に使ってみる

ということで正しく使えるか確認だけしておきましょう!

単にTensorflowを使って文字列を表示するだけのテストです。

(tf_env) 2019-02-20 Wed 06:53:55 wakaba-mafin@chromebook:~ $          
[4] > python 
Python 3.5.5 | packaged by conda-forge | (default, Jul 23 2018, 23:45:43)                                                                   
[GCC 4.8.2 20140120 (Red Hat 4.8.2-15)] on linux                      
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> # Tensorflowのインポート
>>> import tensorflow as tf       
>>> # 文字列の設定                                    
>>> const = tf.constant('Tensorflow is successfully installed')
>>> # 文字列の表示
>>> sess = tf.Session()                               
>>> print(sess.run(const))                                            
b'Tensorflow is successfully installed' 

はい!確かにTensorflowを使えることがわかりました!

Tensorflowのバージョンに関する補足

今回のChromebookへのTensorflowの導入では、訳あって最新のv1.12.0(2019/02/20時点)ではなく、v1.5.0を入れました。

その理由はASUS Chromebook C223NAのCPUにあります。

Tensorflowのリリースノートでも書かれていますがTensorflowのv1.6以降ではAVX命令を使ってプレビルドされています

github.com

ですので、手元のCPUがAVXに対応していなければv1.6以降のTensorflowは使えません。

ASUS Chromebook C223NAではCPUとして「インテル® Celeron® プロセッサー N3350」を使っているので残念ながらAVXには対応していませんでした。

ゆえにバージョン1.5.0をインストールしたという次第です...

参考

arakan-pgm-ai.hatenablog.com

まとめ

というわけで、今回の記事では少し型落ちにはなりますが、ChromebookにTensorflowを導入する方法をご紹介しました!

基本的にはバージョンに注意してpipを使えばOK!

これで機械学習の勉強やお試しの計算などがお手元のマシンでできるようになりますね! ぜひ、みなさんも使ってみてください!

ご意見やご質問、その他間違いのご指摘などございましたらぜひコメントのほどよろしくお願いします!