【初心者でもできる!】ChromebookでWebサービス開発環境を整える方法(Django, Ruby on Rails)
最近はどんなプログラミング言語でもウェブ上でお手軽に勉強できるようになってきましたね!
昔ながらのC言語しかり、最近の機械学習でよく使われるPythonしかり...どんな言語でも基本的なことは大体勉強できてしまいますよね!
となると...学んだことをアウトプットしたくなってきませんか?
そこで今回の記事では、これから個人利用のマシンとして成長してくるであろうChromebookにおいてアウトプットのためにWebサービス開発環境を整える方法をご紹介したいと思います!
対象の言語はPython (Django) とRuby (Rails) です(それ以外の言語の方はごめんなさい💦)
(※この記事の内容をご自身で試される場合は自己責任でお願いします)
はじめに
TwitterやFacebookなど様々なWeb上のサービスはプログラミング言語を使って作られています。
Webサービスを作るためにはフロントエンドとバックエンドの2つのサイドからの構築が必要です。
フロントエンドはユーザから見える部分で、HTMLやCSS・JavaScriptなどを使って書かれます。 他方でバックエンドはユーザから見えない部分、つまりサーバサイドでデータベースのシステムなどに関わる部分で、PythonやPHP、Rubyといった様々な言語で書かれています。
例えば、InstagramであればバックエンドにRubyを使っていて、特にその中でもRuby on Railsと呼ばれるWebフレームワークの下で作られています。
このWebフレームワークとはWebサービスを作るための雛形でファイルの依存関係などをテンプレートとして持っているものです。 Webフレームワークを使えば誰でも簡単にWebサービスを開発できるようになります!
そこで今回の記事では、PythonやRubyに興味がある方向けにアウトプットの準備として
RubyのWebフレームワーク Ruby on Rails
をChromebookに導入する方法をご紹介します!
環境
ASUS Chromebook C223NA
ChromebookでLinuxを使う方法はこちらの記事を参照↓↓
Django
というわけで早速、Pythonを使ったWebアプリケーションフレームワークの1つDjangoをChromebookにインストールする方法をご紹介します!
準備
まずは準備を行います。
DjangoはPythonを使ったフレームワークですのでPythonの導入が必須です。
といってもChromeOSの場合ではLinux(β版)を有効化した段階でデフォルトでPython3が使えるようになっています。
ですが、このままでは少し使いにくいのでpyenvやAnaconda入れておきましょう! (この記事では特に必須ではありませんが、今後環境管理などで必要になることもあるかもしれませんので。あくまでお節介です)
こちらのコマンドをターミナルで上から順に叩いていくとAnaconda3をインストールすることができます
$ git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv $ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile $ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile $ echo -e 'if command -v pyenv 1>/dev/null 2>&1; then\n eval "$(pyenv init -)"\nfi' >> ~/.bash_profile $ source ~/.bash_profile $ pyenv install anaconda3-5.3.0 $ pyenv global anaconda3-5.3.0 $ pyenv rehash
詳しくはこちらの記事で書いてありますのでご参考にしていただければと思います↓↓
インストール
というわけで早速Djangoをインストールしましょう!
Djangoは実はPyPIにあるのでpip
を使えば一発でインストールすることができます。
$ pip install django
でOK。 もしバージョンを指定したいときには
$ pip install django==2.1.7
と==
の後に希望のバージョンをくっつけてインストールすればOK。
簡単すぎますね!
テスト
では、早速Djangoが動くかどうかテストしましょう!
Djangoで新しくプロジェクトを作成する際には...
$ django-admin startproject ${プロジェクト名}
でOK。 そして、そのプロジェクト名と同じ名前のディレクトリに移動して
$ python manage.py runserver
として、こんな感じになればちゃんとDjangoが動いています!
Ruby on Rails
続いてRubyの上で動作するWebアプリケーションフレームワークRailsを導入する方法をご紹介します!
準備
まずは準備を行います。
RailsはRubyを使ったフレームワークですのでRubyの導入が必須です。
ですが、ChromeOSの場合ではLinux(β版)を有効化してもデフォルトではRubyは入ってはいません。
ということでRubyを入れちゃいましょう!
$ sudo apt-get install ruby ruby-dev
でOK。これでRubyが入ります!(確認したい場合はruby -v
)
また、Railsを使うためにはデータベースSQLite3を入れる必要があります。
Djangoの場合ではDjango導入の段階でSQLite3をデフォルトで使うことができますが、Railsの場合ではマニュアルで入れる必要があります。
実はこれも簡単でapt-get
ですぐにインストールすることができます。
$ sudo apt-get install sqlite3 libsqlite3-dev
でOK。こちらもsqlite3 --version
で確認することができます。
インストール
ということで本命のRailsを入れちゃいましょう!
RailsはRubyのパッケージ管理ツールgem
を使えばこちらもコマンド一発で導入することができます。
このgem
は準備のRubyの導入の段階で整えられるので、Railsを入れるためには
$ sudo gem install rails
だけでOK。
Railsの導入も簡単ですね!
テスト
では、入れたRailsが動くかどうかを確認しましょう!
Railsで新しいプロジェクトを作成するのは
$ rails new ${プロジェクト名}
でOK。ですが、現状(2019/02/20時点)で少し問題があるみたいで、そのプロジェクト名と同じ名前のディレクトリに移動してGemfileを編集します。
参考: Railsを始めてsqlite3まわりのエラーで躓いている人たちへ - Qiita
gem 'sqlite3'
と書かれている行を
gem 'sqlite3', '~> 1.3.6'
に変更し、次のコマンドを実行します。
$ bundle install
そして
$ rails server
として、こんな感じになればちゃんとRailsが動いています!
まとめ
というわけで、今回はChromebookユーザでPythonやRubyのアウトプットとしてWebサービスを作ってみたい方に向けて、ChromebookにDjangoとRuby on Railsを導入する方法をご紹介しました!
基本的にはChromebookではLinuxを有効化してしまえばほぼLinuxと同等に扱うことができるので非常に簡単にWebサービスの開発環境を整えることができます!
もちろんPythonやRubyだけでWebサービスを作ることはできず、Webサービスを作る際にはフロントエンド側の言語HTMLやCSSなどの理解も必要です。 ぜひ興味がある方はチャレンジしてみてください!
ご意見やご質問、その他間違いのご指摘などございましたらぜひコメントのほどよろしくお願いします!